この声が届くなら。

「柚葉、余計なこと考えてないで仕事するよ」



渚ちゃんにそう言われて、準備を始める。






ーーー





「いらっしゃいませー」

「お化け屋敷やってます!いかがですかー?」




学校内には
文化祭でしか楽しめないものがたくさんある。

みんな普段しないメイクやオシャレをして楽しんでいた。




ーーー




「柚葉、これ切ってくれる?」


うん。と頷いた瞬間聞こえる歓声。







「「「きゃー!」」」


何事かと思い、声がする方に視線を向けた。



その先には...

執事姿の知山くんが立っていた。



それは、惚れ惚れするくらいカッコよくて。

ただ、立っているだけなのにすごく絵になってしまう知山くん。


女の子みんなが見惚れていた。