この声が届くなら。

ーーー





私が外に戻った頃には
知山くんの周りにはたくさんの男子がいた。




ど、どうしよう...


教室から持ってきた
知山くんにあげるジュースをギュッとした。






「どうした?」


オロオロしていると知山くんは私に気づいてくれた。




持っていたジュースを知山くんに差し出す。



知山くんは分かってくれたのか

「わざわざありがとな」

...と微笑んでいた。