この声が届くなら。

『いいの?』


「うん。俺のあげる」



俺の...?
ってことは、私が知山くんの飲んじゃってるの!?


私は教室に向かってダッシュした。

後ろで知山くんがびっくりしていたけど...





ーーー





「あ、戻ってきた!
...って、何で差し入れ持ってんの?柚葉」




渚ちゃんは
教室にいなかった私がなぜ差し入れを持っているのか
不思議に思ってるみたいで...




『知山くんにもらった』


そう書いたノートを見せると
渚ちゃんは、そっかー♪と優しく微笑んだ。








「んじゃ、これ。
知山くんに持っていってきな」




渚ちゃん私が言いたいことが
分かったように私の分を渡してくれた。