この声が届くなら。

「なんか言ってた?」


『“気になる...?勇気たちのこと”って』





知山くんは
とても不思議そうな顔をしていた。

ずっと一緒にいる知山くんでも分からないのかな?







「そっか...
まぁ、様子見ておくよ」



そう微笑んで彼は自分の席に座った。