この声が届くなら。

ーーー








「おーい、勇気たちー」


「あ、やっと来た」


「ごめんね、勇気くん」


「いや、いいよ。
しかも、柚葉に謝られたら何も言えないよ」








そう言って
勇気くんは私の頭をポンポンと撫でた。








「ごめんね、みんな。連れ回しちゃって」


「まぁ。今回は許す」



すごく心配していた渋谷くんも渚ちゃんが戻ってきて安心したみたい。