この声が届くなら。

「でも、女だけじゃあぶねぇだろ」


渋谷くんは渚ちゃんにそう言った。







「蓮くん、心配しすぎ!
私ね、音がおっきくなるの持ってるから♪」


「…」


「まぁまぁ、蓮。
結構、人多いし大丈夫じゃねぇか?」







渋谷くんは未だに納得していないようだけど
勇気くんや今村くんは納得していた。







「あ。じゃあ、僕がついてる!」


そう言ったのは羽琉くんだった。