この声が届くなら。

「羽琉は小1になったすぐに捨てられたんだ」



捨てられた...?







『どうして?』


「夜遊びがひどくて、羽琉のお父さんは
我慢できなかったんだ。それで離婚された。
今はお父さんと住んでるよ」







陽葵ちゃんと私は驚きが隠せなかった。




「羽琉は昔からお母さんが大好きだったんだ。
だからこそ、許せないんだと思う。」






優しそうに笑っているあの人は
羽琉くんを傷つけた人。