この声が届くなら。

ーーー





「んじゃ、行くよー!」


陽葵ちゃんのその声で集合場所からショッピングモールへと向かった。




その時。


「きゃっ!」


そんな声がしてその声の方向を見ると
陽葵ちゃんがコケそうになっていた。






「...っと!大丈夫か?」


コケそうになっていた陽葵ちゃんを支えたのは今村くんだった。


陽葵ちゃんを助けたその姿は
それはもう、王子様そのものだった。



陽葵ちゃんは頬を赤く染めて微笑んでいた。