道はどこまでも続いているから。



ふと先生の手元を見ると、私がやっていた丸付け作業がきれいに片付いていた。



先生、結局終わらせてくれてたんだ…。


でもまた作業増えたんだけどね。





「ここで終わらせるか?」


「いいの?」





先生は時計を見て、私の顔を交互に見て、ほっぺを膨らませた。



「な、なに、その顔」


「しゃーない。いいよ。俺も手伝ってやる」




先生って暇人、なのかな?

…いや、そんなことないはずなんだけど…