「森田。お前なぁ、いっつも遅刻してきてるの大目に見てやってんだからテストの日くらい遅刻すんなよー」
担任のクドイ説教が始まってしまった。
「は…はい……。すみません」
視界の隅の鈴木先生に目をやると、こちらに紙をチラチラしていた。
そこには小さくこう書かれていた。
〈説教?(笑)〉と。
(笑)に加えてニヤっとした悪戯っ子みたいな顔。
私は首を小さく縦に振った。
そしたら次はこう書いてきた
〈ドンマイ(笑)
放課後は俺の説教だなー(笑)〉。
……なぜだろう、鈴木先生の(笑)はイラッとくる。
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