「やっばいのに目付けられたわけだ。」


春馬も額を押さえて項垂れる。


「いや、実質三豪会は鷹牙のサポートや口出しはしていないらしいんです。
あくまで、息子達のお遊びくらいに思ってるんじゃないでしょうか。確かにあちらからしたら、暴走族なんてお遊びでしかないですよね。」


「……そうだけど……。」


「大丈夫。正直俺は、三豪会をそこまで重要視はしていないんです。ただ、慎重に動く必要はある。」


「あんたの自信は、一体どこから来るわけ?まぁ、あんたが大丈夫って言うんだから、大丈夫なんだろうけどさ。」


百合さんがそういうと、恭は嬉しそうにニッコリ笑う。


「信用されてますね。俺。」


「調子に乗んなよ?めがね。」


「はい。すみません。」




「まぁ、どの道やらなきゃやられるわけだしね。」


春馬が諦めたように溜め息をつく。


「どうせなら女の子に目付けられたかったけどなぁ~。まぁ、男なら手加減しなくていいからいっか。」


「てめーは女相手じゃ全く使い物にならねーからな。直。」


「太一は百合以外の女の子は男と一緒だもんねぇ。そろそろ"百合LOVE"Tシャツでも作れば?」


「あぁ?んだと?歩く性欲野郎。」


「やるか?尻敷かれ王子」


あぁ。


今度は、直と太一が揉め出した。