漆黒の闇に、偽りの華を


散々笑っといて何なの?


気になるんだけど!


それにあたし別に、恭を待ってるわけじゃないし!




幹部室の扉を開ける。


やっぱりここも昨夜のままだった。


昨日も思ったけど、色々と充実してる部屋だよな。


ベッドやソファー、テレビの他に、パソコンだったり沢山の本がある。

これいつやるわけ?っていうような、人生ゲームセットだったり、ジェンガだったり、みんなでやるゲームが、部屋の隅にズラリと飾られている。


真ん中には、オシャレな長テーブルにこれまたオシャレな椅子。


冷蔵庫も流し台も、シャワールームまである。


後は、資料がズラリと並んだ机。


平屋のような面持ちで、住むことだって出来そうだ。


秘密基地って感じで、ちょっとワクワクすらする。


それにやっぱり清潔感がある。


いい香りがするし。


恭の性格なのかな。


そんな事を思いながら、きちんと整えられたフカフカなベッドにダイブする。


気持ちいい……。


また眠気が襲ってくる。


あ。


この布団の香り……ホッとするなぁ……。



微睡む意識の中、そんな事を思いながらあたしは意識を手放した。