「……あのさ。色々変な話になってるみたいだけど、大丈夫。あたし直みたいなのタイプじゃないから。」


「ギャフーン。」


直は、ベッドの上の春馬の隣に、大袈裟に倒れ込むと、

春馬は腹を抱えてケラケラ笑ってる。


「それに、太一。あたし、煌龍の弱味なんかになるつもりないから。

もし、あたしが足手まといになるような事があったら、その場で即切り捨てて。
何があっても、助けになんて来なくていいから。」


あたしがそう言うと、みんな静まり返り目を丸くしてあたしを見る。


だけど恭だけは、目を細くして優しく微笑んでいた。


「へぇ。そこまで覚悟してんだ?じゃあ、いいんじゃねーの?総長さんが決めた事ですしね。」


太一がそう言うと、百合さんがすかさず太一の頭をひっぱたく。


「何あんたが偉そうに言ってんだ!

茉弘。あたしは大歓迎だよ!正直、男ばっかでむさ苦しくて仕方なかったんだ!」


百合さんが、ニカッと無邪気に笑って見せる。