すると、恭がやっと口を開く。
「ダメです。」
はぁ!?
「なんで!?その為にあたし危険を犯してまで会いに来たのにっ……」
「ダメなものはダメなんです。
"煌龍"に女性は必要ありません。」
カッチーン。
「百合さんは!?女じゃん!」
「百合は、太一の彼女なんです。
太一はウチの副総長。"煌龍"の核となる幹部。それを支えているのが百合なら、逆に百合は今の"煌龍"の唯一の弱点なんです。
だから、"煌龍"が全力で百合を守っているだけのこと。百合は"煌龍"に属してるわけじゃない。」
はっ。
難しいことはよく分かんないけどさ、それって仲間ってのと、どう違うのよ!
男のくせに、ごちゃごちゃごちゃごちゃ……。
あーもう何か頭きたっ!!
遠回しはやめだっ!!
「じゃあ、あたしをあんたの彼女にしてよ!!」