ん?


視線を感じて辺りを見回すと、通りすぎる女の子という女の子達が頬を染めてこっちをチラチラ見ている。



昨日、太一が言っていた通りだ。


恭って実はモテるんだ。


いつもは眼鏡の優男なくせしてさ……。


むむむむ……


「ど、どうしたんですか!?何か顔が凄い険しいですよ。」


あたしは、無意識に恭を睨んでいたらしい。



いつもの優男メガネ君でいいのに……。


そしたら、女の子達も近寄ってこないのに……。



なんて、もろに独占欲丸出しな事言えるわけもなく……。


「何でもないよ!どこのお店に入るのかなと思って!」


「もうすぐです。知り合いがやってるカフェなんですけど、コーヒーもご飯も旨いし静かだし、結構いいんですよ。」