中に入ると、私は圧倒されて思わず足を止めた。


思っていたよりずっと広々としていて、外観とは裏腹に凄く綺麗にされている。


色んな装いをしたバイクというバイクが、綺麗に整列していて、何だかちょっとした博物館みたいな…。


そんな感じ。


私の知っている“それ”とはまるで違かった。



「こっち。」


と言って恭が手招きするので、ちょっと小走りで付いて行く。


すると、バイクの整備をしていたちょっとガラの悪い男がこちらに気付くなり手を止めて、


「あ!総長っ!お帰りなさいっ!!」


驚くべき言葉を口にした。