漆黒の闇に、偽りの華を



「じゃーまずは総長。ここに膝まづいて土下座しな。」


「おいっ!!調子に乗んなよ!?てめぇっ!!」


「太一。」


恭の一声で、太一が悔しそうに黙る。


ん?


一瞬何か太一に耳打ちした?


いや。

気のせいか?


相手の男は何も気付いていないみたいだし。


「早くしろよ。この可愛子ちゃん達がどうなってもいいのか?」


恭が、地面に膝を着く。


ゆっくりと前のめりになっていく。



やだっ!


恭に土下座なんてして欲しくない!!



「恭っ!!!!」




あたしは、大きな声を出したと同時に、あたしを捕らえてる男の足を思い切り踏みつける。


「いってぇっ!!」


一瞬怯んであたしの腕を離した男に、思い切りタックルする。


男はバランスを崩してよろめく。