漆黒の闇に、偽りの華を


ちょっとみんな何してんの?


太一と春馬も直も動こうとしない。


太一に限っては、あくびとかしてるし……




恭一人じゃ多勢に無勢でしょ!?



あたしの心配をよそに、恭は次々と相手の攻撃をかわしていく。


誰一人として攻撃が当たらない。


それどころか、みんな恭に一発食らわされてその場で地面に沈み込む。


あたしは、良く出来たアクション映画でも観てるんだろうか?


そんな風に思うほど、華麗な動き。


「弱ぇなぁ……。」


恭が、リーダーの男の頭を踏みながら呟く。


「く……っそが……。」


男の口から、悪態が漏れる。



「これで終わり?俺等の出番ねーじゃん。」


太一がまた大あくびをする。


「恭一人で来れば良かったんじゃないの~?俺これから女の子とのデート行っていい?」


直も女の子に電話を掛け始める。


「まだ油断するなよ。こいつが完全降伏したわけじゃない。
おら直っ。電話切れや。」


「恭。こいつらこれだけなの?」


春馬がリーダーの男を縛りながら恭に聞く。


「…………。少ない気がするな。」


「え?」