漆黒の闇に、偽りの華を


俊太が恐る恐る近付くと、何やら耳打ちをしている。


「……っなっ!」


みるみる俊太の顔が赤くなって、後退りする。


「そっ、それ俺が買うんすか!?太一さんに頼んで下さいよ!!」


「太一が買わないから頼んでるんだろーよ。」


一体何の話してるんだろ??


俊太の動揺が凄い。


「ないと困るんだよね。」


「そ、そりゃそうでしょーけどっ……。と、取り敢えずダッシュで買ってきます!大人しくしてて下さいね!!」


「お~!サンキューね!」


太一は、走って闇に消えていく。




「一体何を言ったの?」


「ん~?内緒。ああいううぶな奴を動揺させるには、もってこいだったな。」


「???」


「さ、行くよ茉弘。」


「うっ、うん!」


あたしは、百合さんに手を取られ闇の中を走り出す。