漆黒の闇に、偽りの華を


「茉弘さん……ですよね?総長から聞いてます。最近良く煌龍に出入りされてるなと思ったら、総長のお友達だったんすね!」


俊太が、屈託のない笑顔であたしに話しかけてくる。


なるほど。


あたしの存在はそういう事になってるのね。


「うん。そうなの。宜しくね。」


「こちらこそ宜しくっす!
こうやって幹部の方達が出払っちゃう時、百合さんいつも寂しそうにしてるんで、茉弘さん居てくれると助かります!」


「はぁ?別に寂しそうにしてないんだけど?あんた目悪いんじゃない?」


百合さんが、俊太の頬をつねる。


「いててて!止めてくださいよ!俺視力2.0っすよ!!」


俊太は涙目でやられるがまま。



「ねぇ、それより俊太。悪いんだけど、コンビニ行ってきてくんない?」


百合さんがころっと態度を変え、両手を合わせながらウインクする。


「えぇ~??早速っすか!?勘弁して下さいよ~。総長に目を離すなって言われてるんすよ。」


「コンビニなんてすぐそこでしょ?5分もありゃ行って帰ってこられんじゃん。んなの目離した事にならないって。」


「え~?5分じゃ無理っすよ!大体何買うんすか?」


百合さんは俊太を手招きして呼ぶ。