漆黒の闇に、偽りの華を


「変なのっ。」


あたしは、かろうじて言葉を発する。


流石に沈黙は耐えられないから。


「変かな?茉弘は、そうじゃないの?」


いつの間にか恭の目が開いている。


恭とあたしの視線が絡み合う。


「あたし……は……。」


あれ?


あたしも同じ事思ってなかったっけ?


恭と居ると心地がいいって……。


ずっと、そうやって思ってた。


あ。


どうしよう。


そう思ったら、顔が……熱い。


「茉弘……。」


恭の手が、あたしの頬に伸びてくる。


恭が眼鏡を外す。


そして、恭の顔が近付いてきて額と額がそっと当たる。