漆黒の闇に、偽りの華を




ほら。


また胸の奥がキュウってなった。


なんなのあたし。


どうしちゃったんだ。



「脱衣所で着替えてって言ってんのに。」


「習慣ってなかなか直せなくて。嫌ならあっち向いてて下さい。」


こいつ……そもそも直す気ないな。


恭はニヤッとしてまた着替え出す。


あたしはクルッと後ろを向いて見ないようにする。


「大分みんなに馴染んでるようで良かったです。」


「うん。みんなと居ると楽しいよ。」


「そっか。茉弘の居場所になってるなら、嬉しいです。」


「うん。」


居場所……か。


確かにあたしは最近、ここに来るのが楽しみになってる。


どこで何をしてるより、ここでみんなと過ごす時間が一番心地がいい。


「もういいですよ。」


恭があたしの頭をクシャッと撫でる。


ほら、また優しい顔であたしを見る。


こうやって、恭と居る時間が凄く心地いいんだ。