「そう。大きい族の縄張りでグループ作るなんて、どんな奴らかと思って聖也に頼んでたんですよ。案の定、ちょっと厄介な奴らみたいでね。」


「厄介?」


恭は制服のネクタイをほどきながら溜め息をつく。


「それぞれ元居たグループで何やかんや問題を起こして追い出された奴らの集まりみたいでね。かなりぶっ飛んだ事する連中らしいです。
これは悪いけど、煌龍に吸収するつもりもない。何か起きる前に、即排除ですね。」


「お♪今夜辺り久々に行っちゃいますか?」


春馬が、少し嬉しそうに指をポキポキ鳴らす。


「俺今日ねみーのにー。」


太一は、またあくびしながら怠そうにしている。


「太一は、百合っぺと夜な夜なHな事ばっかしてるからね。
あー俺今日、女の子とイチャイチャデーだったのにー!!!いてっ!!!」


直は、赤くなった百合さんに今度は思い切り蹴っ飛ばされる。


「あんたのその下品な口、いい加減縫い付けてやってもいいんだよ?あ!? 」


「ごべんひゃひゃい!もーひひましぇん!いひゃい!いひゃいっへ!(ごめんなさい!もう言いません!痛い!痛いって!)」


百合さんは、直の唇を縫い付けるように握って引っ張る。


容赦ない。

直の口、取れるんじゃないの?