あたしは、こんな所でこんな男に抱っこされてる場合じゃないのよ。 あの人を見付けなくちゃいけないのに。 そうこうしている内に、 「着きましたよ。」 と彼が言い、あたしをその場に下ろす。 あたしはその場所を見て驚愕した。 ここは……まさか…… あたしの目の前に聳え立つのは、大きな倉庫。 私の求めている人が、いるはずの場所。