コバルトブルーの海の家





そっと触れた唇・・・





涙が溢れて、翔太さんの胸に顔を埋めて泣いた。




なんだか嬉しいのか悲しいのか、何が何だかわからない。



でも、これが最初で最後のキスになるんじゃないかって怖かった。





でも、とても温かくて優しいキスだった。



私が今までしたキスの中で、一番心に響くキスだった。





最後でもいい。



最初で最後のキスになってもいい。






でも、翔太さんはキスをしたらもっと好きになるかも知れないと言ってくれた。




翔太さんの気持ちはわからないけど、


私の気持ちは・・・



大きく大きく


今にも破裂しそうな風船のようにふくらんだ。




キスをして、

翔太さんの心に触れた気がした。




顔も声も髪も

全部好きだけど・・・



一番好きなのは


翔太さんの『心』なんだってわかったんだよ。