コバルトブルーの海の家




「この指輪な、お揃いで買ってん。だからなかなか外せんくて、かっこ悪いけどずっと付けてる。そのせいで、新しい女もできへんわ。」




何度もやり直して欲しいと翔太さんは、彼女に会いに行った。


でも、ある日、彼女に新しい彼氏がいることを知る。



もうだめなんだと、その時翔太さんは初めて思ったと言う。



それまでは、意地を張っているだけで、彼女もまだ自分を好きだと信じていた翔太さん。



何をしていても彼女との楽しい思い出を思い出し、どこにいても面影を探してしまう日々が続いた。



翔太さんは、ここに来ることを決めた。




大阪から離れた場所で、

大好きな海を見ながら、ひと夏を過ごそうと…