コバルトブルーの海の家



このバイトが終わり、翔太さんと会えなくなったら、私は毎日泣いているかも知れない。



新しい恋をしようと、いろんな場所に出かけても、やっぱり翔太さんを忘れることができなくて、引きずってしまうんだと思う。




「無理に忘れなくていいと思います。生意気かも知れんけど…好きな気持ちって簡単に消せるものじゃないし、好きなうちは好きでいていいと思う。そうじゃないと、翔太さんの心がかわいそうです!」




自分自身に言っていた。


叶わぬ恋とわかっていても、とことん好きになりたかった。


一生に一度の大きな恋だと胸を張れるくらい、一生懸命頑張りたいと思った。




相手の気持ちが自分に向かなくても、

私が翔太さんを好きだって気持ちは、一生の宝物になる。




私は強くなれる。



恋した自分を誇らしく思うだろう。