コバルトブルーの海の家




新しい恋ができないと言った翔太さん。


私は、自分が嫌いだと思った。



自分の好きな人が悲しい思いをしているのに、彼女がいないって言う事実を知って、少し嬉しかった。






翔太さんが、泣いちゃうくらいに辛い恋をしているっていうのに…




そして、もう恋ができないと言った翔太さんを、遠く感じている自分もいた。




「この指輪もな、何回も捨てようと思ったんやけど、なかなか捨てられへんくて…吹っ切る為に、ここのバイト来たのに、余計に思い出して、辛い…」




私は、2週間後の自分を見ているように感じた。