「ほんまに翔太さんは、かっこいいです。キラキラ輝いてて、私にないものいっぱい持ってて、憧れる…」
翔太さんは、照れたのか、ふふふって笑って肩から頭を離した。
「お前の方が、俺にないもん持っとるで。輝いてんのは、瑠奈の方やで。」
翔太さんが、私の肩に手を回した。
そのまま、抱きしめられたらどうしようってドキドキしていたら、翔太さんは、手を離した。
「俺な、忘れられへん女がおんねん。かっこ悪いやろ。引きずってんやろな…新しい恋なんか一生できひんのちゃうかなって思う。」
翔太さんの大事な人。
私が思っていた彼女は、もう翔太さんのそばにはいない人だったんだ。

