透明ガール


そういえば、さっき家に誰もいないって言ってたっけ。



お姉さんと年離れてるのかな?



そんなことを考えつつ、ゆっくりとしゃがみ桂木をおろす。



「明日は休みなんだからよく休めよ?」



「うん。送ってくれてありがとう。気をつけて帰ってね」



そう言って微笑んだ桂木に「うん」と笑顔で返す。



その時だった。






「沙奈…?」



後ろから声がした瞬間、桂木の肩がビクリと跳ねた。