普段と全く違う、強い口調に驚きながらも私は従った。
ソファに座ってしばらくすると、凌が上着を脱いでコップを持ってきた。

「ほら、冷えたろ?あっためとけ」
「あ、りがとう・・・」

戸惑いながらもコップを受け取った。
コップの中には温かいココアが入っていた。

ココアを一口飲んだ時、凌が私の方を向いた。

「彩、ごめん。俺が遅くなったから・・・」

「ううん!私が悪かったの、今日のことで全部わかった。もう、遊ぶのはやめる。凌のこと、好きなのっ・・・」

勢いにのって告白までしてしまった私。
凌の顔を恐る恐る見ると、安心した顔をしていた。

「よかった。いつ、今日みたいなことが起こるか心配だったんだよ」

そう言って、私の頭を優しくなでた。
そして、肩を抱き寄せ優しく抱きしめてくれた。

「寂しかったんだろ?もう、遊ぶな。俺がずっと一緒にいてやるから」
「・・・っん、うぅっ」

涙があふれ出て止まらなかった。
寂しさに凌が気づいてくれていたこと、凌の優しさ、すべてが嬉しかった。