あの日失くした星空に、君を映して。



「まあ、幸久も深影も照れとるだけやん?また月曜な」


手を振って工藤くんとは反対の路地を曲がっていった風香。


照れてるってそんなわけないじゃん。


工藤くんには男の子に対してなのに可愛いなんて言っちゃったし。


深影…には…


結構際どいというか、告白まがいなこと言っちゃったよねあれ。


今更ながら頬がジワジワと熱くなる。


男湯とは壁で区切られているだけで、上の部分は開いていたから聞こえていたとしてもおかしくない。


深影達の声が全然しなかったから気にも留めてなかった。