「今度また店においで。母さんも待ってるから」 突然立ち上がった工藤くんが私を見下ろして言う。 逆光が眩しくて顔がよく見えないけれど、白い眼帯だけはくっきりと浮き出ている。 「じゃあ、また明日」 軽く手を振って、早足に去っていく工藤くんの背中が見えなくなるまで、私はその場から動けなかった。