なんなの、眠いのに。 眩しくて目は半開きだし、きっとひどい顔してるんだろうな。 ボーッと深影を見つめる。 キメの細かい肌と、襟元が開いているせいで余計に浮き出た鎖骨。 髪はまだほんのりと湿っていて、額や首筋にペタンと張り付いていた。 色っぽいなあ…かっこいい… ボーッとしているようで、実は見惚れてるなんて絶対に言えないや。 「起きろ、飯作って」 「…何時?」 「7時すぎ」 7時すぎ? お風呂から出たのが6時前だったから…結構寝てたんだ。 今更だけれど、このベッド深影の匂いがする。