『美里ともう1回話してくる』 それが今なら。 私は深影を引き留めるわけにはいかない。 けれど、たった一言、名前だけでいいから 私のことを呼んでほしかった。 校舎の裏の方に消えていく2人の姿に、言いようのない不安と焦りが生まれる。 信じてないわけじゃない。 でも……… グッと手を握り締めて、コクッと音を立てて唾を飲み込む。 追いかけよう。 何もなかったらそれでいいんだから。