君だから〜たった一人の君〜




「亜倖っ!」


「っ…亮?」


1人で帰っていた亜倖に自転車を押しながら歩み寄る亮。


初めはどきどきしていたのに、何とも思わなくなってきた。


「…なぁ、亜倖って」


「ん??」


♪〜♪♪♪〜


「あ…ごめん、メールや」


「や、ええよ」


亮に断りを入れてから受信ボックスを見る。


「―――ッ」


歩いていた足が止まる。


「亜倖?どないしたん?」


「ごめん…うち、帰るわ!」


「は?!急いでるんやったら送ってくで?」