君だから〜たった一人の君〜


あれ?バックにキーホルダー付けとったやんな?


「…ぇ」


足が止まる。


「亜倖?」


「…悪い亮!ウチちょっとバス戻って探しもん…ッ」


「待ちぃ!!…バスならもう行ったで?それに、これ乗り遅れたらどうやって帰るつもりや」


「そんなんどうでもえぇねん!!あれは…ウチの宝物なんよ」


どんな時も一緒やった。


嬉しいときも悲しいときも悔しいときも。


そんな自分の体同然の物を諦める?


…出来ん、ウチには出来ん!