君だから〜たった一人の君〜


「あの、夕飯の前に言わなアカンことありますねん」


「「「「「え?」」」」」


何が何だかわからなくて、亜倖も亮を見つめる。


全員が見ているのを気にしないで口を開く亮。


「俺、亜倖と付き合うことんなりました」


「ッ!!」


「「「ええぇぇえええ!?!?!?!?」」」


父以外が叫んで、ポカーンと口を開いたまま止まる。


1人だけ真剣な顔になっていく父。


「…亮くん」


「…はい」


亮も真剣な顔をして、父を見つめる。