君だから〜たった一人の君〜


「亜倖やから、好きなんや」


「ふぇっ…亮ぅッ」


自分から抱きしめた。


するとすぐに抱きしめてくれる。


「ウチも、亮やから…ッ、大好きッ!!亮以外はムリや。だって…亮は1人しかおらんもん」


へらっと力なく笑う亜倖。


その涙を、亮の唇が掬った。


「?!亮!?」


「ありがと…もう、離さんから」


「ん…うんッ!!」


2人で笑って、顔が近付く。


ゆっくりと目を閉じていく。


視界が真っ暗になった瞬間、唇が重なった。