「好きやったんやもん…ッ。ずっとずっと、好きやったんやもんッ!!あたしは得意なこととかなかったから、一緒にいることしかわからんかったんやもん!!」 麗香の目から零れ落ちた涙が、テーブルクロスにシミを作った。 麗香の言葉を聞いて、胸が痛くなった。 「どうすればえぇんかわからんかった…。でも亮くんに言われて、めっちゃ悲しかったけど安心した。自分で自分、抑えられんかったから…。せやけど偶然会って、そしたら抑えてた気持ち溢れ出してきて…ッ」 気まずそうに、店員がカフェオレを2つ置いていった。