君だから〜たった一人の君〜


最上階は部屋が1つだった。


―ガチャッ


「…誰も居らんから、堅くならんでえぇよ」


「ん…うん」


誰も居ない…。


亮の家はお母さんの趣味なのか、パッチワークで作ったぬいぐるみなどがあった。


なんか…想像とちゃうな。


もっとシンプルなんかと思っとった。


亮の部屋に通されて、ソファーに座る。


「飲みモン何でもえぇか?」


「うん」


「ちょっと待っとき」


そう言って亮は部屋を出ていった。