君だから〜たった一人の君〜


「待って…ッ、たぁ」


―グキッ


足を捻ったせいで、自然に足が止まる。


「〜…ッ」


「…捻ったんか?」


「ん…ちょっと」


足首がズキズキと痛み出す。


「はぁ…悪い、」


「…え?」


しゃがんで謝る亮を見つめた。


綺麗にセットされた髪が、ぐしゃぐしゃに崩れる。


「お前の、その姿…誰にも見せたくないんや」


―ドキ…ッ


亮の言葉で顔が赤くなっていく。


「…でも、ウチ負けたくないねん」