君だから〜たった一人の君〜


「亮…??」


「…それ、どないしたん?」


「ぁ…っと、イメチェン」


「…そうか」


…何でなんも言ってくれないんやろ。


そんなに可笑しいんかなぁ。


「わり、帰る」


「「「えぇ?!?!」」」


1人で帰るのかと思っていたら、亜倖の腕を引っ張って歩き出した。


「ちょ、亮…!?」


「早くしろや」


慣れないパンプスの所為で、いつもより歩くのが遅くなる。


それに気付かないまま歩く亮。