君だから〜たった一人の君〜


「よろしくっ☆大輝でえぇよ!」


「よろしく!ウチも亜倖でえぇよ」


大輝が手を差し出して握手する。


ふわりと大輝の香水の香りがする。


「っ…亜倖、いつまでも大輝に触ってるとバカが移るで〜」


少し引きつっている亜鶴弥の笑顔。


これは…


ある考えが亜倖の頭をよぎる。


さんきゅー!と言って走っていく大輝の姿を見送ってから、亜鶴弥に聞いてみる。


「なぁ、亜鶴弥」


「なん?」


「大輝のこと好きやろ?」


「はっ?!」