君だから〜たった一人の君〜


それはもう大変やった…と語る2人は幸せそうで。


その続きを次ぐ様に、喋り出す。


「その話聞いたのがウチが頭になったときやった。んで、春菊をオトンから譲り受けたんや…」


「…あ」


何かを思い出した様に呟いた亮を全員が見る。


その視線に気付かずに、思考は回っていく。


「夏川…剣人(ケント)…さん?」


「ん?そぅやけど」


その瞬間、亮の瞳が輝いた。


「ホンマですか?!うわ…俺めっちゃ憧れてて!生で見れるなんて…ッ」