とん、と亮の前に茶碗を置きながら微笑む。 「…抜けたり、したんですか?」 仲の良い2人を見て、当然の様に聞く。 2人はクスッと笑った。 「ウチはレディースの頭やったんや」 「はぁ!?」 ニッコリ笑って言う母に立ち上がる亮。 そして我に返ったのか、静かに座り直した。 「ケンカしてる最中に一目惚れしてもうてな…」 「抜けるゆうたときはお互いのグループの奴等が怒って。ウチのグループがお父ちゃん、お父ちゃんのグループがウチにケンカ吹っ掛けてきたんや」