君だから〜たった一人の君〜


「当たり前やん。お前はヤンキーやからって差別するんか?」


「チッ…せやったら、亜倖が受ける制裁、お前に受けてもらおかぁっ!」


「ちょ、遊馬…っ!亮は関係ないやろ!!」


叫ぶ亜倖を置き去りにして、亮に殴り掛かる。


「亮…っ」


避けると思ってた。


けど亮は抵抗もせずに、無関係の制裁を受け続けた。


「何でや…何で抵抗せんねんっ」


「それが制裁やろ」


「そんなに亜倖が大事か?!」


「当たり前やろ。…ダチのために体張って何が悪いんじゃ」


「ッ…亜倖は渡さんッ!!」