君だから〜たった一人の君〜


ヤンキーだったことを後悔したことはなかった。


守りたいものも守れた。


けど、亮に出逢ってから…亜鶴弥みたいに、暴力とは関係なく過ごすことに憧れてた。


普通の女の子になって、恋をしたかった。


ヤンキーの自分じゃ…本気の恋が、出来なかったから。







「………それが何や」


「ぇ…」


「亜倖は亜倖やろ」


堂々とした態度。


まだウチを、友だちってゆってくれる…?


「…っ、それでもダチって言うんか?」