君だから〜たった一人の君〜


「ふっ…はは…はははは!!…お前等、下がっていいで」


「はっ?!けど…」


「下がれゆうてんのが聞こえへんのか」


ギロリ、と仲間を睨む。


直接睨まれたわけでもないのに、亜倖は鳥肌がたった。


下っ端が消えて、ゆっくりともう1つのソファーに座った。


「とりあえず自己紹介やな。お察しの通り、俺が加納 遊馬や。よろしゅう」


「…」


「まぁま、そんなに睨まんと。緋澄 亮クン?」


「…何で俺の名前、知ってんねん」