「――――じゃあ、これから入学式だから、決められた席に座ってくれ」
以上、と男の担任(名前覚えてない)が言った途端、がったんがったんと席を立つ生徒たち。
ここは、あたしが1年間通うことになるクラス――――1-3だ。
生徒会長の下りから結構はしょったけど、これといって重要なこともなかったし、まあ…いいだろ?
「――――ん!」
「月夜見さんっ!」
「―――あ?」
あたしが突っ伏していた机の前にニコニコと…そう、ニコニコと笑っている女がいた。
重要なことだからもう一度言う。
笑いながら、だぞ。
「月夜見さん、もうすぐ入学式始まっちゃうよ!…一緒にいこうよー!」
「……なんであたしの名前知ってんだ?」
そう、だってあたしはこのクラスに入ってからまだ1度も声を発していないのに。
まず、何なんだ、こいつ。結構ドスのきいた声を出しちまったのに怯えるどころか逆に笑ってやがる。……恐ろしいな。
「そりゃあ~名簿見たから!ここの席は月夜見かぐらさんの席でしょ?」
「……。」
